月島四丁目住宅④

建築家のSさんの物件選びのポイントは、

 

眺望(日当たり)

周辺環境

勤務先へのアクセス、この3つ。

 

この時点で、眺望(日当たり)はクリア。

 

その他、

 

建物の形

リノベーションのしやすさ

物件の金額

 

その他の点でも、かなり高評価でした。

 

次にわたしたちは周辺環境を確認するために、ぶらっと周辺を見て回ることにしました。

 

「駅チカですね」

 

ここは大江戸線勝どき駅と、大江戸線有楽町線月島駅が利用できる位置。

だいたいどちらも徒歩5分くらい。

 

駅からの道は単純で、基本、大通りに沿って歩くので夜も心配はなさそうです。

 

 

物件の近くには大きくはないですがスーパーがありました。

 

建築家のSさん

「どうですか。

    置いてある野菜などは、今利用しているスーパーと比べて高すぎるとか、いつも買っているものが置いてないなどないですか?」

 

なるほど。

これは確かに大事な確認ポイント!

 

今利用しているスーパーより売り場は小さいけど、

価格は高すぎることもないし、普段の食事を摂るのに不足のない品揃え。

 

何より物件のすぐ近くにあり、駅よりも物件側にあるのがありがたいです。

 

日々家に帰るルートとして

駅を出て→スーパーに行って買い物して→家に帰る

が可能になることを確認できました。

 

駅が近いということもあり飲食店もたくさん!

 

通りを歩いている人もお年寄りばかりということはなく、どちらかというとファミリー層が多かったです。

 

タワーマンションがバンバン建っているので、その辺りに住んでいるのかもしれません。

 

 

物件からは徒歩圏内にトリトンスクエアもあり、休日の過ごし方のベネフィットも感じられました。

 

 

これは運命の物件に出会えたのかもしれない…!

 

そんな思いが沸々と沸き起こり。

とうとう申し込むことを決意したのでした!! 

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月島四丁目住宅③

 

いよいよ月島四丁目住宅の内見です!

リフォームデザインを依頼している建築家のSさんも一緒です。

 

実はこの月島四丁目住宅、

最近価格が下がったことで内見が殺到している模様。

 

本日の内見は先約ありとのこと…。

私たちの30分前に来て見ている方がいる予定で、

おそらくその方と内見のタイミングが重なってしまうということを営業さんから聞いておりました。

 

中に入ると、案の定、先に来ている方がいらっしゃいました。

 

私と同い年くらいの地味めの女性と、

ちょっとクリエイター風のラフな服装の男性。

そして恐らく不動産屋の営業の女性と思われる若いスーツを着た女性です。

 

 

さて、物件の中はというと。

 

  ボロボロのバッキバッキ。

 

土足で入ってもおかしくないくらいです!

(実際は営業さんが持ってきて下さったスリッパで中に入りましたが)

 

人が住まなくなってからも大分経過しているらしく、かなり埃っぽい。

建築家のSさんも鼻と口を押さえるようにして、中に入って行きました。

 

Sさんはどういう反応をするんだろう…

不安に思いながら物件の中にいたのですが

3分くらい眺めたと思ったら

     「だいたいわかりました」

と物件の外に出ていってしまいました。

 

もしかして…いまいちだったのかな。

 不安な気持ちで外に出ると、

 

建築家のSさんは

     「これはいい。

          誰かに申し込みを入れられる前に、申し込みをした方がいい」

 

と予想外の反応が!

 

     「リノベするなら理想的なカタチです。

        縦長で、しかも真ん中に水まわりがあるタイプ。

       眺望も良いですしね。

       建物も当時の東急建設が作っていて頑丈だし、

       都内でこんなにゆとりのある空間をもったマンションはなかなかない。

        いいところを見つけましたね」

 

おお!

 

建築家のSさん曰く、

広さがなくても縦長の物件であれば縦に長く収納スペースがとれるので良いのだとのこと。

 

また水まわりが中央にあると、水まわりを挟んでリビングと寝室を振り分けられるので、広く感じられるらしい。

 

確かにそうかも!

 

 

建築家のSさんは続けました。

 

     「気になるのは、先に入って内見していた方々です。

        寸法を測りながらかなり詳しく見ていたので、申し込みを入れてくる可能性がある」

 

え!?

 

さすがSさん…

あの数分でそこまで見ていたとは。

 

   「同じ物件を検討している組と一緒に見るのは良くないので、

      営業さんに頼んで、30分後くらいに他に誰もいなくなったらもう一回見に来ましょう。」

 

ということで、私たちはマンションの外へ。

 

マンション周辺環境の探索に出たのでした。 

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月島四丁目住宅②

 

物件探しを始めてようやく

 

   「これはもしかして…?!」

 

と胸ときめく物件に出会う展開に。

 

 

内見に訪れたその日は少し小雨がぱらついていました。 

リフォームデザインをお願いすることになっている建築家のSさんも

同行してくれました。

彼はすぐには建物の中には入らず、敷地内をぐるりとまわって見て歩いてました。

 そしてこのようなコメント。

 
  「こんなに敷地が広くてゆとりがあるのは、当時の建物ならでは。
   建物は古いかも知れないけど、
   マンションに出入りしている人を見ると
   老人ばかりではなく若い夫婦や家族もいるし、明るい感じがして良い
 
 
確かに敷地内には小さな公園もあり、
庭もきれいに整備されて古くても清潔感がありました。
 
 
エントランスから入ると、そちらもまた広々とした空間が広がっております。
 
大型集合住宅なのでたくさんのポストが並んでいますが、
所狭しと並んでいるわけではなく、広い空間にゆとりを持って配置されている感があります。
 
 
次に建築家Sさんが覗いたのは、ゴミ置場。
 
   「きちんと整頓されて管理が行き届いていて良いですね。
    管理人さんは常駐ではないけど、平日はいてくれるみたいだし」
 
…なるほど、そういう観点でも物件は見た方がいいんだなと気づかされます。
 
 
エレベーターは3基。
 
   「オートロックがないので不安かも知れないけど、
    きちんと防犯カメラもついてるから大丈夫でしょう」
 
ちょっとレトロ感のあるエレベーターに
 
   「昔のフランスにあるエレベーターみたいだ
 
と独特のSさんの感性です。(笑)
 
 
さてエレベーターで物件のある階まで上がると、高層でなんと気持ちの良いこと!
 
正確に言うと最上階ではないのですが、
角部屋でかつ建物がピラミッドのような作りになっているので、たまたま上に部屋がない物件なのでした。
 
 
今回の物件は建物の一番端にあるので隣には階段があり、
その踊り場のような形で、ほぼ占有できてしまいそうなベランダタイプのスペースがありました。
 
 
   「パーティーをするにはもってこいですね
 
建築家Sさんのテンションがあがります。
 
 
私もこれまで以上にこの物件がいいと思うようになってきました。
 
いよいよ内見です!
 
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月島四丁目住宅①

 
年明けから物件を探し始めて1ヶ月。

2月の中旬だったと思います。

 
とうとう、
私の条件に合致する物件が!
 

それは月島にある集合住宅物件、
 
  月島四丁目住宅 でした。
 
 
詳しく見てみると、
広さは50平米に足りませんが、最上階の角部屋。
未リフォームのそのままの物件なので価格も安い。
それが値下がりしたようでした。
 
 
さっそく営業さんに連絡。
 
 
実際に内見したところ、
・古いがマンション自体の管理は行き届いていそう
・眺望よし
・駅からも近い。
 
さらに、中央区というブランドも手伝って、
本格的に都内で物件を探し始めて1ヶ月、
初めて購入を検討できそうな物件でした。
 
 
これは決めてもいいかもしれない…!
 
すぐに建築家のSさんに話し、
翌週、再度営業さん同伴で一緒に物件を見てもらうことになりました。
 
 
 
建築家のSさんは建物を見るなり
 
ニヤリ。
 
左右対称で横長であるところがとても良い、と。
 
Sさんが言うには、
地震を考えた時に、やはり上に高い建物よりも横に長い建物の方が当然安定する。
理想は宅配ピザの箱のカタチ。
 
 
この物件は、14階建ての高層なので、
ピザの箱という訳にはいきませんが、
確かに左右対称で横長、ガッシリとした安定感がありました。
 
 
建物としては高評価を得たようです。
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どんな条件の物件が良いか

 

どんな条件の物件が良いか。

 

それは人それぞれだと思います。

 

都内にお勤めの方は、できれば都内で見つけたいことでしょう。

ですが、都内で条件の良い物件、例えば新築でそこそこ広さが欲しいなど、の物件を探そうとすると金額が跳ね上がります。

金額ネックはどうにもできませんから、条件を下げるか、都内以外も検討するかになりますよね。

 

私はそれもあって、最初は逗子、葉山方面での購入を考えておりました。

ですが、相談役である建築家Sさんに言われたのは、できるだけ友達がたくさんいるところがいいとのこと。

 

なんとなくそれはわかる気がしました。

 

逗子、葉山方面に知り合いはいますが、そこまでたくさんいるわけではありません。

特に私の場合、新しい地域で自らコミュニティに入って行くほどの社交性はありませんし、そんな状態で知らない土地で生きていくのはつらいはず。

(結婚して子供でもいればそんなことはないのでしょうが、私は結婚願望が当時も今も特にございません)

 

さらに建築家のSさんは言いました。

 

重要なのは、眺望(日当たり)と周辺環境と勤務先へのアクセス、この3つだと。

 

内装はスケルトンにしてしまえばどうにでもなるので、今後、絶対に変えられないものに焦点を当てて、物件を探した方がいいと。

 

私はその話を受けて自分なりに考えた結果、葉山、逗子方面で考えていた物件探しをがらりと転換させて、都内に切り替えたのでした。

 

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物件探しにかけた時間

 

当時の私は1日も早く住宅ローンを組んでしまいたくて(転職を考えていたからです)、必死で物件を探し続けました。

 

2013年夏〜秋にかけては、逗子、葉山方面。

その後、2014年の1月〜6月は場所を都内に定め直し、ほぼ毎週末、実際に物件に足を運んで見に行きました。

 

平日は通勤やお昼の時間、就寝前などの隙間時間を使って、常にSUUMO(スーモ)で物件を検索し、仕事の合間に不動産屋さんの担当営業の方に連絡し、内見の予定を調整してもらう、そんな日々。

 

とは言え、「これはいい!」と思える物件なんてそうそうありません。

「これは!」と思っても、鉄骨造だったり、管理体制が自主管理だったり、借地権だったり、何かしら、「ああ、やっぱりね」とだから安いんだねと思ってしまう理由がありました。

 

お恥ずかしい話ですが、大して分譲マンションに関して知識のなかった私は、最初は勢いで営業さんにたくさん物件を見せてもらい、実際に物件を見ていく中で、鉄骨造だとどうなのか、自主管理だとどうなのか、借地権だとどうなのか、などを学んでいった気がします。

 

幸い、最初にお世話になった営業担当の方は知識が豊富で色々教えてくださいました。

のちにトラブルがあってその営業担当の方を信用できなくなり、不動産屋さんを変えてしまったのですが、今思えば、その人がいてくださっての、現在の物件購入ができたと思っています。

 

さて、物件探しにかけた時間ですが、逗子、葉山方面のゆるーく物件探しを行っていた期間も含めると、実に約1年ですね。

 

おそらくこれは長い方だと思います。

 

私の場合、スケルトンにして内装を好きなようにデザインすることがゴールでしたので、リノベーションにかける金額も含めると、どんなに現状の内装がボロくてもいいので(むしろボロくていい)安く購入しなければなりませんでした。

 

ですが、今は業者が先に買い取って、リフォーム後に売りに出すケースが圧倒的に多いですよね。

 

なので私に合った物件の数自体がそんなに多くなかったという理由もあるかと思います。

 

外からの見学も含めて、実際に足を運んで物件を見た数はおそらく30〜40件ほど。

今でもそうですが、町を歩いているとマンションばかり見てしまう癖がついてしまったくらいです。

 

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解体、スケルトンに。

いよいよ解体作業が始まります。
既存の床壁を取り払い、スケルトン状態へ。
解体にかかる時間はスケジュール上、丸3日。

ケルトンになった状態で、改めて今後の工事の打ち合わせをしましょうという建築家Sさんの提案により
スケジュール通りの解体3日目の夜、仕事をなんとか切り上げて現場へ向かったのでした。

集結予定メンバーは、
建築家Sさん、現場監理責任者のIさん、Iさんの上司のMさん、Sさんのお抱え大工のSさん、
そして私たちです。

マンションのエントランスの前で待ち合わせて
いざ、解体後の我が家へ。

正直、驚きました。
がらんどう。
というか、廃墟というか、焼け野原。

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やってしまった、どうしよう。
後戻りできない、という気持ちでいっぱいになりました。

別で記事を書きますが、施工会社の方がおっしゃるには解体時の騒音がすごく、近隣の方からもかなり苦情がきていたようです。
それを聞くとますますこの焼け野原状態の我が家が痛々しく思えるのですが、逆に言うともうやるしかない、そんな気持ちにもなりました。

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呆然としている私達の傍らでは建築家Sさんや現場監督のIさんらが一生懸命打ち合わせして下さってました。
ガスの圧力が足りず、オイルヒーターをバスルームに通すのは難しそうだということ。
躯体は壊せないので、バスタブはひとまわり小さいものになりそうだということ。

帰りのエレベーターの中で、施工会社のMさんが「いいもの作りましょう!」と言ってました。
不安で一杯だった気持ちが少し和らぎ、と同時に胸が熱くなったのでした。